ハイエースワゴンの買取相場はいくら?買取業者ごとに表でまとめてみた

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トヨタが販売する、10人乗車可能の大型ワゴン「ハイエースワゴン」。

街乗りにも利用できますが、ほかにも多人数の送迎用、キャンピングカー用などたくさんの用途があるため、さまざまな層から需要があります。中古車でも価値が落ちにくく、根強い人気をもつ一台です。

ハイエースワゴンはそのように価値が高いため、安売りせず、できるだけ高く買取してくれる業者で売却したいところです。

そこで今回は、ハイエースワゴンの買取価格を業者別にまとめてみました。各業者で買取価格がどの程度になるかを把握し、高値買取を目指してみてください。

また、カーセンサーでは、最大30社もの買取業者に対して一括査定が行えます。買取価格は車両の状態によっても変わりますので、査定に出して現物を見てもらうのが確実です。

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ハイエースワゴンとは?

ハイエースワゴンとは

まず、ハイエースワゴンがどのような車であるかを簡単に解説します。この車がどのような価値を持っているかを知っておきましょう。

ハイエースワゴンの特徴

ハイエースワゴンは、トヨタが販売するワンボックス車「ハイエース」のワゴンモデル(乗用車モデル)です。ハイエースの歴史は長く、初代モデルは1967年発売となります。

現行モデルは、2004年から発売されているシリーズ5代目の「H200系」であり、マイナーチェンジを繰り返しながらすでに約20年も販売されているロングセラーモデルです。

当記事では、この「H200系」に焦点を当て、買取相場を紹介していきます。

ハイエースの種類は3タイプ

わかりにくい部分ですが、現行ハイエースH200系は、「バン」「ワゴン」「コミュータ」の3タイプがラインアップされています。

それぞれの違いは以下の通り。

タイプ ナンバー区分 乗車定員
ハイエースバン 貨物自動車(普通)、4ナンバー車 2~9名
ハイエースワゴン 乗用車(普通)、3ナンバー車 10名
ハイエースコミュータ 乗合自動車(中型)、2ナンバー車 14名

ハイエースのうち、ナンバー区分が乗用車、乗車定員10名のタイプが「ハイエースワゴン」と名付けられています。

3タイプの見た目は似ていますが、「ハイエースバン」は貨物自動車扱いとなり4ナンバーとなります。「ハイエースコミュータ」は乗合自動車となりますので2ナンバーとなり、運転には中型免許が必要となります。

ハイエースワゴンのグレードは3つ

現行のハイエースワゴンH200系では、「DX」「GL」「グランドキャビン」の3つのグレードが用意されています。またいずれのグレードでも2WD、4WDモデルが用意されており、4WDモデルのほうがやや価格が高めです。

それぞれの違いは以下の通り。

グレード 特徴 メーカー希望小売価格(2WDモデル)
DX ベーシップタイプ。必要最低限の装備である分、価格が安め。 2,903,600円(税込)
GL 内外装が豪華になり、便利装備も充実させた上位グレード。 3,189,700円(税込)
グランドキャビン ボディ長を5,380mmまで延長したモデル(DX、GLは4,840mm)。屋根はハイルーフ仕様となり車高もやや高くなっている。乗車定員は10名で変わらず。 3,729,100円(税込)

一般的な利用であれば「DX」や「GL」が向いており、キャンピングカーやカスタマイズを目的とする層には、ボディが長く、室内がさらに広い「グランドキャビン」が人気です。

ハイエースワゴンの買取価格を6社で比較

ハイエースワゴンの買取業者を比較

それでは、ハイエースワゴンを売りに出すと、実施にどの程度の買取価格(査定価格)が付くのでしょうか。

ここでは、買取実績を公表している大手6社の買取価格を表にまとめます。なお想定するモデルはハイエースワゴンの2020年式とし、それぞれの業者のデータを抽出しました。

業者名 概要 タイプ ハイエースワゴン買取価格(2020年式)
ガリバー 中古車買取販売大手(東証プライム上場) 店舗型 最高352.4万円、最小242.2万円
(2020年式の場合)
ネクステージ 中古車買取販売大手(東証プライム上場) 店舗型 418.7万円
(2020年式、グランドキャビン スーパロングワイドHR、走行距離4,476Km)
カーセブン 中古車買取販売チェーン大手 店舗型 280万円
(2020年式、スーパーGLロング、走行距離7,800km)
※ハイエースワゴンの例がないため、ハイエースバンのデータです。
楽天カー車買取 楽天が運営する車買取仲介サービス オークション仲介 最高299.9万、最小162.4万
(2020年式、走行距離10,000キロまでの場合)
ズバット 一括査定サービス大手 一括査定 223万円~281万円
(2020年式、走行距離20,000キロの場合)
グーネット買取 大手中古車情報検索「グーネット」が運営する一括査定サービス 一括査定 271.4万円
(2020年式の場合)

※2023年2月現在の情報

ご覧のように、2020年式で比較すると、どの業者も買取価格はおおよそ200万円~300万円程度となっている傾向です。走行距離やグレードによっても差がでますが、それでも2020年式であれば200万円を切るということは少ないようです。

また、全国に店舗を構える『ガリバー』や『ネクステージ』では、買取相場が他の業者よりもやや高めの傾向です。状態の良い車両であれば350万円以上の値がつくケースもあります。

年式が古いほど買取価格は安くなる

一般的に、「年式」が新しいほど買取価格は高くなり、古くなると安くなります。ハイエースワゴンにおいてもその傾向がみられます。

例として、以下は『ガリバー』での、年式別のハイエースワゴンの買取データとなります。

年式 ハイエースワゴンの買取価格(年式別)
令和4年式(2022年式) 最高293.5万円、最小259.1万円
令和3年式(2021年式) 最高262.3万円
令和2年式(2020年式) 最高352.4万円、最小242.2万円
平成31年式(2019年式) 最高370.9万円、最小198.6万円
平成30年式(2018年式) 最高244.6万円、最小149.3万円
平成29年式(2017年式) 最高249.6万円、最小141.4万円
平成28年式(2016年式) 最高231.1万円、最小126.0万円
平成27年式(2015年式) 最高235.6万円、最小147.5万円
平成26年式(2014年式) 最高211.7万円、最小79.6万円
平成25年式(2013年式) 最高186.0万円、最小80.8万円

出典:ガリバー「トヨタ ハイエースワゴンの車買取相場」より

ご覧のように、年式が古くなるほど、最高額、最小額とも落ちていく傾向です。10年落ちとなる「平成25年式(2013年式)」では、最高額でも200万円に届かなくなってきます。

現行の5代目ハイエースワゴンH200系は、2004年以降フルモデルチェンジはしておらず、基礎的な部分は同じではありますが、それでも年式の古さというのは買取価格を下げる要因となっています。

走行距離が多いと買取価格は安くなる

「走行距離」も買取価格に影響しやすい部分であり、走行距離が少ないほど買取価格は高くなり、走行距離が多いと安くなるのが基本です。

例として、以下は『楽天カー車買取』での、走行距離別のハイエースワゴンの買取データとなります。

走行距離 ハイエースワゴンの買取価格(2020年式)
0 ~ 5,000km 最高305.7万円、最小165.5万円
~ 10,000km 最高299.9万円、最小162.4万円
~ 20,000km 最高288.4万円、最小156.2万円
~ 30,000km 最高276.8万円、最小149.9万円
~ 40,000km 最高262.4万円、最小142.1万円
~ 70,000km 最高230.7万円、最小124.9万円
~ 100,000km 最高190.3万円、最小103万円
~ 150,000km 最高144.2万円、最小78.1万円

出典:楽天カー車買取「トヨタ ハイエースワゴンの車買取価格・相場」より

ご覧のように、同じ2020式のハイエースワゴンであっても、走行距離が多くなるほど買取価格が下がっていることがうかがえます。走行距離100,000kmを超えると、最高額でも200万を切る形となります。

走行距離が増えるにつれ、必然的に各部の劣化も進みます。それこそ走行距離が多く、メンテナンスなども十分に行っていない車両ですと、買取金額も大きく減額されることがあります。

ハイエースワゴンはなぜ高く売れるのか?

ハイエースワゴンが高く売れる理由

ハイエースワゴンは、中古のワンボックス車の中でもとくに高い人気を持ち、常に販売台数上位にランクインしています。

買取相場も高値で推移しており、中古でも新車販売価格に近い値段で売却できることも多いです。

なぜハイエースワゴンはここまで高く売ることが可能でしょうか。ここではその理由を解説していきます。

理由1:用途が豊富であるため

ハイエースワゴンは、乗用車でありながら、10人乗車が可能であり、また広い室内空間を備え、国産車の中ではトップクラスの広さを誇ります。

こうしたキャラクターは、以下のようにさまざまな層から需要があります。

・個人もしくは事業での多人数の乗車や送迎
・キャンピングカー用や車中泊用
・カスタムカーのベース車両
・レースのベース車両(ハイエース専門のレースイベントなども多い)
など

実用目的からカスタム目的まで幅広い用途があるため、いくらでも買い手がおり、それがリセールバリューにつながっています。

理由2:海外でも需要がある

国産の中古車は海外にも輸出されつため、海外での需要がどれほどあるかも買取相場に影響します。

そしてハイエースワゴンは、海外でも非常に高い人気を誇ります。ハイエースワゴンは基礎性能が高く、メンテナンスをすれば長く使えることができ、また多人数乗車も可能であるため、先進国、新興国まで、さまざまな国から需要があるのです。

以前はハイエースワゴンよりも、貨物車となるハイエースバンのほうが海外からの人気が高かったのですが、近年は、ハイエースワゴンの人気が急上昇し、バンと同じか、もしくはそれ以上の需要が付くこともあります。

理由3:新型コロナウィルスによる新車販売の遅れ

新型コロナウィルスの感染拡大により、半導体などの各種パーツの生産が遅れているため、新車の生産が追い付かない状況が続いています。新車を注文しても半年待ち1年待ちと、納車に時間が掛かる状況であるため、すぐに購入できる中古車の人気が高まっています。

そうした理由から、近年は中古車市場全体で買取価格、販売価格とも高騰しており、ハイエースワゴンにおいても、以前に比べると買取価格が高くなっています。

ハイエースワゴンの買取Q&A

ハイエースワゴンの買取Q&A

最後に、ハイエースワゴンの買取における疑問点などについて、Q&A方式で回答していきます。

人気カラーはある?

ハイエースワゴンのカラーバリエーションは定番カラーが多いため、どれも安定した人気がありますが、中でもパール系の「ホワイトパールクリスタルシャイン」、「ラグジュアリーパールトーニング」は人気が高い傾向です。

故障している場合は買取してもらえる?

ハイエースワゴンは需要が高いため、致命的な故障でなければ、多少故障していても買取してもらえるケースが多いです(ただし故障の分、買取価格は減額となります)。

一方、事故により大きな損傷がある、自走できない、水没車などは、一般的な買取業者では買取してもらえないことが多く、廃車専門の買取業者などを利用するのがよいでしょう。

改造している場合は買取してもらえる?

改造、カスタムしたハイエースワゴンの場合、カスタムカー専門の買取業者で売却すると、改造部分をプラス査定してくれることがます。

一般的な買取業者では、買取自体はしてもらえますが、改造部分はマイナス査定となることがあります(ただし純正パーツの改造であれば、一般的な買取業者でもプラス査定となることもあり)。

先代H100系のハイエースワゴンは買取してもらえる?

先代となる4代目「H100系」のハイエースワゴンでも、まだまだ需要はあるため、買取してもらえることが多いです。ただし、H100系はすでに発売から30年以上経つモデルであるため、買取価格は高くても数十万円程度、安いと10万円以下になることも少なくありません。

なお、ほとんど走行せず大事に保管していたような車両であれば、プレミアがつき、驚くほどの価格で売れることもあります。

まとめ

ハイエースワゴンの買取まとめ

以上、ハイエースワゴンの買取相場について紹介しました。

繰り返しとなりますが、ハイエースワゴンは中古車であっても需要が非常に高く、買い手の多い車となります。それこそまだ年式が新しく状態の良いハイエースワゴンであれば、引く手はあまたであり、売却先を吟味して選ぶことができます。

価値のあるハイエースワゴンを、安売りせず、1円でも高く売るためには、いくつもの買取業者で査定を行い、比較して選び抜くことが大切です。

カーセンサーでは、最大30社もの買取業者に対して一括査定が行え、さらにはオークション形式での売却を行うこともできます。

複数社で査定を行うと、他社の「見積り」が手に入りますので、価格交渉もしやすくなります。さらなる高値買取を目指すためにも、できるだけ1社だけでなく複数社で査定をしてもらいましょう。

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