フェアレディZの中古車ってどう?モデル別の相場と購入時のポイントまとめ

フェアレディzの中古の相場は?

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日産が半世紀以上にわたり生産・販売している「フェアレディZ」は、日産のみならず日本を代表するスポーツカーです。

そんなフェアレディZも現行型は7代目モデルとなり、新車の販売がストップしていることから中古車の購入を検討している方も多いでしょう。

この記事では、フェアレディZの中古車を購入するときのポイントと、歴代モデル別の相場を解説します。

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フェアレディZという一大ブランド

フェアレディZというブランド

出典:日産公式HP

フェアレディZはセダン型乗用車から派生したGT-Rと違い、最初からスポーツカー(GTカー)として生産され続けているモデルです。

まずはフェアレディZというモデルの生い立ちから、現在まで生き続けた経緯についてふり返ってみます。

 

アメリカ市場開拓のアイコンとして登場

初代フェアレディZがデビューしたのは1969年11月のことで、その開発には明確なコンセプトがありました。

当時世界最大の自動車市場だったのは北米市場ですが、まだ日本車のイメージは「安かろう悪かろう」という認識でしかありませんでした。

そのイメージを払拭し北米市場での販売を拡大するためのイメージリーダーとして開発されたのがフェアレディZです。

ロングノーズのボディに2.0L(北米版は2.4L)直列6気筒エンジンを詰め込み、安価ながら高級欧州スポーツカーに匹敵する性能で大ヒットしました。

 

1967年にデビューした「ダットサン510」とともに、北米市場で日産にイメージを高めた功労者が初代フェアレディZだったのです。

 

現在まで続くスポーツカーブランド

1969年に初代フェアレディZがデビューして以来、日産の倒産危機による2年間のブランク(2000年~2002年)を除いて現在までフェアレディZという名は残り続けています。

ここに至るまでの道のりは決して平坦だったわけではなく、2度ほどフェアレディZがなくなる危機がありました。

一つは倒産危機をルノーに救われたときで、ブランクを経てフェアレディZを復活させたのはカルロス・ゴーン氏の決断でした。

また2019年度決算で6,700億円という巨額の純損益を計上した際にも、儲からないスポーツカーは消えるのかと噂さていたの、日産の象徴的モデルとして生き残ったのです。

現在は安定の「受注停止」となっているフェアレディZですが、その先行きからは目を離せません。

 

フェアレディZの歴代モデルと中古車相場

フェアレディZの歴史

フェアレディZの現行型は7代目モデルとなっていて、どの代のモデルも中古車市場で見かけられます。

とはいえ初代モデルは50年以上も経つクラシックカーとなっているので、歴代モデルの特徴を知らなければ中古車選びはできません。

そこで歴代フェアレディZの特徴と、中古車相場を確認して行くことにしましょう。

 

初代S30型系

初代フェアレディZ(S30型系)は1969年から1978年まで10年間にわたって生産され、総販売台数は55万台という当時のスポーツカーとしては空前の大ヒット作となりました。

今では完全にクラシックカーとなった初代フェアレディZですが、未だに中古車市場で見ることができます。

初代フェアレディZを買おうと思うのなら相当な覚悟が必要で、動かせるように維持するだけで相応の出費が必要です。

 

本当に初代フェアレディZを維持しているオーナーさんには頭が下がりますが、そんなモデルの中古車相場も驚きの価格となっています。

 

流通台数 中古車価格
68台 399万円~3,660万円

出典:価格.com

 

まさに骨董品という価格になっていて、よほどの好きものでもないかぎり手を出せないフェアレディZです。

 

2代目S130型系

1978年にフルモデルチェンジされデビューした2代目フェアレディZ(S130型系)は、基本的に初代モデルからキープコンセプトとなっています。

大きな変更点は、「昭和58年排出ガス規制」への対応だったので、ある意味で正常進化だったのかもしれません。

ただ、一部からは大きく重くなったことで「2代目で実用化向上と引き換えにスポーツ性縮小をした」という声も聞かれます。

ちなみに2代目フェアレディZは、渡哲也演ずる大門圭介を中心とした刑事チーム・大門軍団の活躍を描いたドラマ「西部警察」に登場したことから、日本での売り上げが増加しました。

 

流通台数 中古車価格
29台 218万円~1,080万円

出典:価格.com

 

3代目Z31型系

1983年9月にフルモデルチェンジされ登場した3代目モデル(Z31型系)は、先代モデルと大きな違いがあります。

その理由は日産が北米市場を重視していた結果であり、市場のニーズをくみ取った結果です。

今となっては理解しがたいことですが、北米市場の消費者の考え方は「多気筒エンジン正義→ってことはV型エンジンが高級→直列エンジンは安物」というものでした。

そこで直列6気筒エンジンからV型6気筒エンジンに変更されたのがZ31型系で、この変更点は現行型まで続いています。

 

流通台数 中古車価格
34台 173万円~523万円

出典:価格.com

 

4代目Z32型系

1989年7月にデビューした4代目フェアレディZ(Z32型系)は、社会現象を巻き起こしたシーマとともにバブル期の日産を象徴するスペシャルな1台です。

先代モデルまで続いていたロングノーズ&ショートデッキすらいるから、大胆なワイド&ロースタイルへ変わり、ワンランク上のスポーツカーへ進化しました。

V型6気筒3.0Lツインターボエンジンは、国土交通省の邪魔により280馬力へデチューンされましたが、それでも世間を驚かせる数値となっています。

 

この4代目モデルから海外でも高級スポーツカーと認知されるようになり、この路線が現在まで続いています。

 

流通台数 中古車価格
117台 84万円~1,320万円

出典:価格.com

 

5代目Z33型系

バブルが弾けたあとも生産され続けた先代フェアレディZも、2000年9月をもって生産が終了し、フェアレディZの歴史も一旦途切れてしまいました。

日産の経営再建のためCEOへ就任したカルロス・ゴーンは「日産リバイバルプラン」を掲げ、その象徴の一つとしてフェアレディZが復活します。

2002年7月にデビューした5代目フェアレディZ(Z33型系)は、スカイラインとプラットフォームを共有し、NAエンジンに2シーターモデルのみという割り切った設計により開発費を抑えることに成功しました。

意外なことにZ32型を上回るセールスを記録し、約6年間の販売期間で約25万台を販売しています。

 

流通台数 中古車価格
361台 44万円~1,180万円

出典:価格.com

 

6代目Z34型系

2008年11月、フェアレディZ復活後初めてのフルモデルチェンジが行われ6代目モデル(Z34型系)がデビューしました。

搭載されるNAエンジンは3,696ccまで排気量が拡大され、標準仕様でも336馬力の最高出力を誇ります。

そのスタイルは原点回帰としてロングノーズが表現されていて、先代モデルより筋肉質なデザインが特徴です。

Z34型フェアレディZは、結果的に約12年という歴代モデルで最も長いモデルライフとなりましたが、これは日産の内紛(カルロス・ゴーン事件)と無関係ではありません。

 

流通台数 中古車価格
448台 84万円~698万円

出典:価格.com

 

7代目RZ34型系

2022年8月1日にデビューした現行型フェアレディZは、よく「ビッグマイナーチェンジ」と言われますが実際にはフルモデルチェンジに等しい改良がおこなわれています。

販売開始直後から受注停止となり、ほとんど手に入らないモデルとなったことが話題になっていますが、それ故に中古車はプレミア価格となっています。

 

どうやら日本市場は後回しのようで、こんなところにも円安の影響が見て取れます。

新車価格は通常モデルが549.7万円~675.9万円で、限定モデルの「NISMO」だと約930万円の高価格です。

 

流通台数 中古車価格
195台 598万円~1,308万円

出典:価格.com

 

フェアレディZの中古車を購入するときのポイント

フェアレディZの中古車の注意点

フェアレディZの中古車は未だに初代モデルも手に入るなど、選択肢の多さが特徴だといえます。

とはいえフェアレディZの中古車を安易に購入すると、思わぬトラブルを抱えるなど一定のリスクがあることは理解すべきです。

そこでフェアレディZの中古車を購入するときに注意すべきポイントをチェックします。

 

直6モデル(S30、S130)の注意点

フェアレディZで直列6気筒エンジンを搭載した2代目モデルまでは、普通の中古車ではなく維持費を惜しみなく突っ込むべきクラシックカーです。

中古車価格も高額ですが、40年以上前のフェアレディZを維持するには「この車を後世に伝えたい」という意気込みと覚悟がなければできません。

完全に旧車となっているS30系とS130系は、金属部品のサビや損傷、ゴムパーツの劣化などの不具合・故障が多く、頻繁な修理が必要になります。

一般的な方にはオススメできないフェアレディZが、このS30系とS130系です。

 

3代目Z31型系、4代目Z32型系でもバリバリの旧車

V型エンジンとなった3代目以降のフェアレディZでも、3代目(Z31型系)や4代目(Z32型系)は完全に旧車となっています。

1~2代目モデルほどではないにせよ、その維持には鋼のメンタルと潤沢な資金が必要となります。

 

このように自動車をいじれるスキルがなければ、維持するのにお金がいくらあっても足りなくなります。

またこの世代までの車はボディのサビや歪みにも注意が必要で、中古車選び自体の難易度も高いことを覚悟しましょう。

 

旧車扱いのフェアレディZは信頼できるショップが必須

もし4代目モデルまでのフェアレディZを購入するなら、フェアレディZの扱いに慣れた信頼できるショップを見つけることが必須といえます。

もちろん整備士並みに車をいじれる技量があればいいのですが、それにしても限界があるはずです。

 

旧車ブームに乗っかった人も、その多くが維持することができなくなったようです。

 

現実的には5代目モデル以降が無難

もしフェアレディZの中古車を購入するとしたら、現実的には5代目モデル(Z33型系:2002年~2008年)以降のものが無難です。

それでさえ新しいわけではないので、新車を買うより維持費には多少の覚悟がひつようです。

また4~5代目フェアレディZの中古車は、相場をみて分かるとおり個体ごとの価格差が激しく、それは車の状態と比例していると思っておきましょう。

つまり安さにつられて購入すると、思わぬ故障やトラブルに遭うリスクが高まります。

 

カーセンサーを利用しフェアレディZの候補を絞る

フェアレディZの中古車は、一般的な乗用車と違って流通台数も多いわけじゃありません。

まずはフェアレディZの何代目モデルを探すのか決めたうえで、多くない中古車をピックアップするところから始めます。

そこで利用したいのがカーセンサーで、全国に散らばるフェアレディZの中古車を効率よく探し出すことができます。

また、維持するのが難しくなったフェアレディZの売却でも、カーセンサーを利用しましょう。

カーセンサーは、大手買取業者を含めて1,000社以上と提携しているので、売却先の比較対象が多くなるのが特徴です。

フェアレディZの買取価格は業者によって雲泥の差がつくので、損をしないためにカーセンサーを利用しましょう。

 

実車を自分の目で見ないことは自殺行為

フェアレディZの中古車を買うのであれば、試乗してからでなければオススメできません。

むしろ試乗させてもらえない業者であれば敬遠すべきとさえ言え、ハズレくじを引くリスクが飛躍的に高まります。

またナンバーが付いていないなどの理由で試乗できないにしても、実車を自分の目で確認しないことは自殺行為です。

古いモデルになるほどサビなどのトラブルが多いので、必ず現物を確認するようにしましょう。

 

まとめ

まとめ

フェアレディZは、歴代モデル全てが魅力的な失礼ながら日産としては珍しい車種です。

とはいえ新車のフェアレディZは高くなり、なおかつほとんど手に入らない状態なので、中古車が現実的な選択肢といえます。

ただ、フェアレディZの中古車は当たり外れが多いので、本記事を参考にして最良の1台を探しましょう。

 

 

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