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BMWi8中古はなぜ安い?SNSの口コミを元に秘密を暴いてみた
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新車価格が恐ろしく高かった割に、中古車価格がかなり安くなってしまうモデルがあるもので、BMW「i8」もそんな車の一つです。
では、なぜBMWi8の中古車は激安になってしまったのか、SNSの口コミを元に、その秘密と真相に迫ってみます。

引用:https://www.zba.jp/
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目次
BMWi8ってどんなモデルなのか

BMWi8のもとになったのは、2009年のフランクフルトモーターショーで発表された「BMW Vision Efficient Dynamics」というコンセプトモデルです。
2014年の市販化に至る過程でだいぶ変化したものの、かなり未来を感じさせるスタイルのままデビューしました。
まずはBMWi8の特徴を押さえながら、世界市場にどのような反響をもたらしたのか確認してみましょう。
スポーツカー風エコカー
BMWi8を見た誰もがスーパーカーと思うエクステリアデザインで、その姿からは「きっとBMW伝統のすっごいエンジンを積んでいるんだろうな」と夢が膨らむはずです。
ところが、BMWi8に搭載されているのは1.5リッターの直列3気筒エンジンで、それでいて2,000万円を超える価格は詐欺のような気さえします。
BMWi8はスーパーカー仕立てのプラグインハイブリッド車で、早い話が環境に優しいスポーティーモデルなのです。
このようにスポーツカーと思わせる全てが演出であり、その仕掛けのために高いお金を払うのかもしれません。
BMWi8は2014年から2020年までに約2万台が生産され、日本市場では2,558台が販売されました。
新車販売時の価格とスペック

安くなったと言われるBMWi8ですが、現在の中古車相場は1,000万円少し切った金額で安定しています。
この価格を聞いて「なんだ!高いじゃねーかよ!」と思われるのは無理もありません。
この価格で安いと言われるのは、BMWi8の新車価格が非常に高かったからで、以下のように2,000万円を超える新車価格でした。
| グレード | 新車価格 |
| i8クーペ RHD 4WD | 2135,0万円 |
| i8クーペ LHD 4WD | 2135,0万円 |
| i8クーペ アルティメットソフィストエディション RHD 4WD | 2312,0万円 |
| i8クーペ アルティメットソフィストエディション LHD 4WD | 2312,0万円 |
これを見て分るとおり、新車価格の半値以下になったわけで、安くなったと言われるのも納得です。
このような層が買っていたわけですから、下から見上げて「高すぎる」なんて言うのは野暮なことなのでしょう。
(BMWi8主要諸元)
| 全長 | 4,690mm |
| 全幅 | 1,940mm |
| 全高 | 1,300mm |
| 車体重量 | 1,500kg(ロードスター1595kg) |
| エンジン | 1.5L直列3気筒ガソリンエンジン+PHEV |
| 駆動方式 | 4WD |
| トランスミッション | 6AT |
なぜ中古のBMWi8は安いの?その理由

BMWi8の中古車価格が崩壊したのには、BMWi8だからこその理由がいくつか考えられます。
普通に中古車相場の原理を考えてみると、流通台数に対して需要が低いわけですが、BMWi8特有の理由について少し深掘りしてみましょう。
BMWi8の中古車相場の実際
BMWi8の中古車価格は、2020年までは1,200万円ほどで推移していたのですが、2021年以降は明確な下落トレンドとなっています。
そもそも流通台数も少なく、直近(2024年2月1日現在)の中古車は全国で25台です。
それでも中古車価格は628万円~1198 万円で、平均価格は812.7万円という値下がりぶりとなっています。
明らかにBMWi8を買おうという人が少なく、それでも800万円以上の価格で踏ん張っているのは、販売業者がそれ相応の仕入れ価格で購入したからでしょう。
中途半端さで需要が少ない

BMWi8のエクステリアデザインは、明らかに小二心を刺激するようなスーパーカー然としたものです。
しかし中身はといえば所詮1.5L直列3気筒ガソリンエンジンを搭載したPHEVなので、真のスポーツカー好きからは見向きもされないスペックだといえます。
つまり世界中でBMWi8を新車購入した購買層とは、お金持ちであり最新技術に興味のあるアーリーアダプター層だったわけです。
しかも環境問題にも関心のある人たちで、もともと数の多くなかった市場だったのかもしれません。
このような層に売れたBMWi8が、中古車市場に出回ったモデルに手を出すかという話で、スポーツカー好きであれば中途半端さから候補にも挙げないのが現実です。
この意見が中古のBMWi8を的確に表していると言えるでしょう。
修理代が高いBMWi8
中古のBMWi8が安くなっている、つまり中古車市場でニーズが低い大きな理由が、高すぎる修理代や維持費にあります。
BMWi8といえば、某テレビ番組でノブコブ吉村崇所有のものが派手に破壊され、それにBMWが抗議したことが話題になったことを覚えている方も多いでしょう。
あのBMWi8は、その後譲られていたわけですが、お金がないと維持するのも大変なようです。
維持費で重要なポイントはバッテリーの状態で、もし交換するとなると150万円~200万円の出費を覚悟しなければなりません。
また、バッテリーだけではなくBMWi8の部品は全体的に高額なことが特徴です。
エアコンの電動コンプレッサーやモーターなどは、すぐに数十万円コースの修理代となるので、中古車自体が大きなリスクだとさえ言えるでしょう。
世界的にそれなりに売れたから

BMWi8は世界で約2万台売れたわけで、この手の特殊な高額車としては成功した部類に入る数字です。
エコなスーパーカーというニッチな市場で2万台売れたことは、ニーズに対して多すぎたとも言えます。
普通の車と比べると絶対数が多いわけではないのですが、希少性を感じるかどうかは別問題です。
国税庁に差し押さえられたBMWi8が440万円で競売にかけられていたのですが、競売の価格は一般売却の50~70%程度の価格だというので、やはりBMWi8の暴落ぶりが分かります。
新車じゃなきゃ恥ずかしいという購買層
BMWi8は、スーパーカー風な姿をしていながら「実はエコカー」という特殊なモデルで、それに飛びついた富裕層も変わっていたといえます。
BMWi8を買った層の全てが同じだとは言いませんが、一定数はエゴ丸出しの人がいるようです。
例えば、このような人たちがBMWi8の中古車に興味を示すかといえば、その可能性はゼロです。
彼らにしてみれば「BMWi8を新車で買った自分に価値がある」と思っているわけで、BMWi8に興味があったわけではないでしょう。
つまりBMWi8は、限りなく「流行りもの」に近い存在だったというわけです。
このまま安くなっていくのか?
BMWi8は、そこそこの走行性能と環境に配慮したハイブリッド車として一定の評価を受けたモデルです。
気になるのは中古車価格がこのまま下がり続けるかということですが、もう少し希少価値が認められるまでは安くなっていくでしょう。
やはりBMWi8は野心作だったとはいえ、購買層の狭さが中古車価格にも現れているといえます。
BMWi8の中古車選びの注意点

見るものの心を惹きつけるスタイリングと、革新的なハイブリッド技術が一部のファンから高い支持を受けているBMWi8です。
もし下落した中古車価格をチャンスだと思った方なら、今が買い時なのかもしれません。
そこでBMWi8の中古車選びで注意すべき点について、後悔しないためしっかりと考えてみましょう。
走行距離と年式はしっかりチェック
中古車選びの基本的な注意事項は、このBMWi8にも当てはまるので、走行距離や年式をしっかりチェックしましょう。
ハイブリッド車の心臓部ともいえるバッテリーには寿命があり、買ってすぐに交換となれば多額の出費を強いられます。
BMWi8の中古車価格が安い理由の一つなのですが、中古車を買うのであればバッテリーの交換費用も計算に入れておく必要があります。
また、古いBMWi8になると10年落ちとなっているので、試乗せずに購入するのは大きなギャンブルです。
BMWi8の中古車を見るポイント

BMWi8の中古車選びでは、特異なハイブリッド車ということもあり、電装系を中心とした状態の確認が不可欠です。
また一時期の欧州車で噂された「窓落ち」などのトラブルも見られるようなので、以下の部分はしっかりチェックしましょう。
- パワーウィンドウ
- フロント駆動用モーター
- リアハイブリッドモーター
- インバーター
- 電動コンプレッサー
これらの電装系部品のチェックの他、意外と見落としがちなのがエンジンの状態です。
BMWi8のデビュー時に賛否を呼んだ1.5リッター3気筒エンジンは、当時のBMW・ミニと同じパワーユニットをチューンした仕様なので、エンジン汚れなどは必ず確認しましょう。
1.5リッターで231馬力というスペックは、相当エンジンへの負荷が考えられます。
エンジンをしっかり見れば、前のオーナーがどれだけメンテナンスに気を使っていたのか分かるでしょう。
サーキットを走ったモデルには注意
BMWi8はハイパワーのスーパーカーではありませんが、一定数はサーキット走行で限界まで使われた個体が存在しています。
中古車選びの基本である走行距離が多くないように見えても、限界走行をしている中古車には相当ダメージが蓄積されているものです。
このような個体の場合、電装系の部品だけではなく足回りやボディそのもののチェックも必要になります。
つまりサーキット走行をしたようなBMWi8であれば、中古車の状態の見極めが非常に難しくなるので、あえて手を出すメリットがありません。
見極めが難しいのでズバット車販売を活用しよう
引用:ズバット車販売
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BMWi8の中古車は、その特殊性から見極めが非常に難しいモデルだといえます。
そんなBMWi8の中古車選びでお悩みの方には、ズバット車販売を利用してみることをオススメします。
ズバット車販売は、市場に出回っていない非公開車両から自分の希望に合う車を紹介してもらえるサービスです。
毎日約500台も入庫してくる中古車の中から、あなたにピッタリなBMWi8を提案してくれます。
中古車の見極めに自信がなくても、スバブーンなら専門知識を持った車探しのプロに任せることによって、安心して希望する車を探すことができます。
またズバット車販売であれば、国産車なら100日以内、輸入車なら30日以内であれば返品ができるので、お試し的に利用することも可能です。
まとめ

BMWi8は、「Aus Freude am Fahren(駆けぬける歓びのために)」をスローガンにするBMWらしさを十分味わえるエコスポーツカーです。
新車価格が2,000万円をこえていたBMWi8も、今では一桁安い価格で手に入れられます。
ただ、市場に出回っている中古車の数が少ないうえ、状態の見極めが非常に難しいことが特徴です。
安くなったとはいえ、その価格は庶民には手の出ない金額のままなので、安易に購入して失敗すると大きな後悔をするでしょう。
そんな心配を払拭するのは「プロの目」を頼ることが手っ取り早いので、ズバット車販売などの利用も選択肢に入れることがオススメです。

引用:https://www.zba.jp/
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