スカイラインの中古はぶっちゃけどう⁉︎安い理由も調べてみた 

スカイラインの中古

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日産のスカイラインは、年齢層が高くなるほど「名車」というイメージが高くなる特別なモデルです。

1957年から現在に至るまで生産されていますが、スカイラインほど歴代モデルの評価が乱高下しているモデルもないでしょう。

この記事では、スカイラインの中古はぶっちゃけどうなのか、若い方にも分かりやすく解説します。

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スカイラインの中古車があり得ないほど安い理由

スカイラインの中古車が安い理由

実はスカイラインの中古車は非常に安いプライスが付けられていて、安いが故に地雷扱いする方もいるようです。

何故名車といわれるスカイラインの中古車が、あり得ないほど安くなっているのか?その謎に迫ってみます。

 

セダン人気の凋落の影響が大きいスカイライン

1957年、今はなきプリンス自動車から発売された初代スカイラインは、1.5リッターエンジンの4ドアセダンと2ドアクーペでスタートしました。

今では笑ってしまいそうですが、当時のカタログスペックでは”日本最速”の125km/hとされています。

そこから代を重ね現行型スカイラインは13代目モデルとなっていて、基本のボディスタイルはセダンのままです。

このセダンというところがスカイライン凋落の大きな原因で、今の日本市場でセダンは見向きもされなくなりました。

 

セダンが不人気になった理由は色々と考察されていますが、はっきりしているのはミニバンやSUVが機能的かつコスパが高いからです。

未だにセダンというかつての王道スタイルを貫くスカイラインは、世間のニーズから取り残されてしまいました。

 

フルモデルチェンジしなさすぎ問題

10年以上もフルモデルチェンジしない問題

 

現行型スカイラインがデビューしたのは2014年11月のことで、実に10年以上もモデルチャンジなしで売り続けていることになります。

この「モデルチェンジ」という手法は1920年代にGM社の代表だったアルフレッド・スローンが考え出したものです。

要はデザインを変えた新しいタイプの車を登場させることで、今乗っている車をわざと流行遅れにし、新しい車への購買意欲をかき立てるというもので、今ではあらゆる製品に取り入れられています。

ではスカイラインは何故フルモデルチェンジをしないのでしょうか?それは売れていないからです。

これは高級ミニバン市場でアルヴェルに敗れた日産・エルグランドも同じで、売れない→フルモデルチェンジできない→さらに売れないという悪循環に陥っています。

 

敗者が陥るパターンにハマっているのでしょう。

 

スカイラインでもGT-Rは別物

不人気のセダンなうえ長いこと放置プレーが続いていて、中古車価格が低迷しているスカイラインですが例外も存在しています。

それは10代目R34型スカイラインまで存在していた「スカイラインGT-R」のことです。

正確に言うと全てのスカイラインにGT-Rがあったわけではなく、以下のスカイラインにGT-Rが存在しています。

  • 3代目(C10型) ・・・ 通称「ハコスカ」といわれたモデルで、初めてGT-Rが登場
  • 4代目(C110型) ・・・ ケンとメリーのスカイラインというCMから通称は「ケンメリ」。総生産台数197台で超プレミアの投機品。
  • 8代目(R32型) ・・・ 一般的な認識でGT-Rといえばこのモデル。16年ぶりに復活したGT-R。
  • 9代目(R33型) ・・・ 失敗作と言われたが生産終了後人気上昇。
  • 10代目(R34型) ・・・ 先代の失敗を受けてダウンサイジングした最後の「スカイラインGT-R」。

 

その後、日産の再建を担ったカルロス・ゴーンによってGT-Rはスカイラインと切り離された別車種となったのですが、歴代モデルを並べただけで別格感が伝わるはずです。

 

このようにスカイラインへGT-Rを戻すべきという日産ファンは多いのですが、今は経営危機でそれどこれではありません。

 

実はコスパ最強かもしれないスカイライン

実はコストパフォーマンスの良いスカイライン

バブルがはじける前までは、FRパッケージのセダンは誰もが憧れる対象でしたが、今では車に対する嗜好が変わってしまったようです。

とはいえ、今でも一部の生息しているFRセダン好きにとっては、不人気のスカイラインは超ねらい目なモデルなのかもしれません。

そこで、現在スカイラインを買うという選択肢は実際どうなのか?具体的に考えてみましょう。

 

現行型スカイラインは実力十分

1957年に初代スカイラインが登場してから70年近くが経ち、現行型スカイラインは13代目モデルとなっています。

残念なことに不人気モデルがゆえ2014年のデビューから10年以上も放置プレーで、以下の販売台数を見れば致し方のないことだと分るでしょう。

 

年月 国内販売台数
2024年10月 148台
2024年9月 138台
2024年8月 134台
2024年7月 160台
2024年6月 272台
2024年5月 72台

 

あまりにも悲惨な販売台数に涙を禁じ得ないのですが、FRセダンとしての出来栄えは間違えのない仕上がりです。

 

ちなみに今新車で買えるスカイラインは以下のようなラインナップになっています。

 

グレード 駆動方式 最高出力 最大トルク 車両価格
GT FR 304ps 400Nm 4,569,400円
GTタイプP FR 304ps 400Nm 4,868,600円
GTタイプSP FR 304ps 400Nm 5,149,100円
400R FR 405ps 475Nm 5,899,300円
NISMO FR 420ps 550Nm 7,880,400円
NISMO Limited FR 420ps 550Nm 9,479,800円

 

あのR32型スカイラインGT-Rの新車価格が445万円だったことを考えれば、ずいぶんと新車価格が高くなったことが分かります。

とはいえ今では値ごろ感のある現行型スカイライン(V37型)は、かなりオススメできる1台です。

 

不人気ゆえに安くても良い中古車が手に入る

不人気車というものは、車のポテンシャルと関係のない中古車価格となることから、買う側から考えるとお得なモデルです。

 

とくに「こんなものスカイラインじゃない!」と酷評された11代目(V35型)スカイライン以降のモデルは格安で手に入ります。

それまでの直列6気筒エンジンからV型6気筒エンジンに変わったわけですが、見た目はともかく言われるほど悪い車じゃありません。

時としてスカイラインのように中身から考えられない低評価のモデルがあり、マニアックな人にはオススメのモデルです。

 

オススメの中古スカイライン

おすすめできる中古のスカイライン

スカイラインの中古車が安い(R34型以前は除く)理由は分かったと思いますが、そんな高コスパな中古車の中でも特にオススメのモデルを紹介します。

基本的には現行型(V37型)が長く乗ることを考えてもオススメで、その中から厳正した3モデルと先代のV36型についても触れておきましょう。

 

350GT ハイブリッド

現行型スカイラインのデビュー当時にはあったハイブリッドモデル「350GTハイブリッド」は、2022年をもってY51型シーマ・フーガと共に生産終了となりました。

数が少ないV37型スカイラインの中古車でも比較的数が多く、3.5リッターV6エンジン(306ps/350Nm)のエンジンにHM34型モーター(68ps/290Nm)の組み合わせは迫力ある走りを見せてくれます。

 

やはり大排気量にハイブリッド(パラレル方式)の威力はすさまじく、自動車税の高さは我慢するとしてドライブが楽しくなります。

比較的数が多いといっても100台程度なのですが、中古車価格は79.8万円~445.3万円となっていて、過走行モデルではなくても150万円前後です。

 

200GT-t タイプP

現行型スカイラインでベースモデルと言えたのが「200GT-t タイプP」で、中古車でも安さが魅力です。

このグレードの安さの秘密は、1991cc直列4気筒ターボエンジンというスカイラインとしてはショボいパワーユニットにあります。

ただ1670kgという重くはない車体に、最高出力211psに最大トルク350nmというスペックは必要十分で、FRセダンの楽しさをお手軽に味わえる点がポイントです。

 

とにかく安さが何よりもオススメのモデルで、中古車価格は73.8万円~291.2万円となっています。

燃費こそ「???」というのは仕方ないことですが、FRセダンの入門車としてもうってつけの1台です。

 

400R

V37型スカイラインで平場最強なのが「400R」というホットモデルになり、専用にチューンされたV6型2997ccターボエンジン(VR30DDTT)は最高出力405ps、最大トルクは475Nmにも達します。

このハイパワーをFRという駆動方式で受け止めるわけなので、FF車しか運転したことがない方にはかなり刺激的な経験となるでしょう。

 

ちなみに400Rの中古車価格を調べてみると109.8万円~617.8万円なので、妙なプレミア価格もついていません。

好き嫌いはあるにせよ、この手のハイパワーFR車は今買わなければ手に入らない可能性があり、トヨタ・スープラも2025年で生産終了することが決まっています。

将来的に価値が上がりそうな1台なので、特に注目のモデルです。

 

場合によってはV36型(先代モデル)もあり

現行型スカイラインでもデビュー10周年を超えているので、中古車を買うとしたら先代の12代目スカイライン(V36型)までが現実的な選択肢です。

ただ、V36型スカイラインのデザインには否定的な意見が多く、そのほとんどは「ほとんどフーガじゃん!」という誰もが納得する批判です。

それでもスカイライン史上、最も批判を浴びた11代目スカイライン(V35型)よりマシなので、スポーティーなFRセダンを探しているのなら検討対象になるでしょう。

 

スカイラインの中古車選びの注意点

スカイラインの中古車の注意点

 

スカイラインの中古車といっても、その選択肢は無限大にあるので考えなしに選んでいると地雷を踏みぬく可能性があります。

そこで気になるスカイラインの中古車が見つかったときの注意点について、考えておくべき注意点について説明します。

 

流通量が少ないが焦って買うのは危険

スカイラインの中古車は、1989年に発売された8代目モデル(R32型)以降でなければ普通には手に入りません。

それ以前のモデルは完全に「旧車」の域に達していて、よほどの好きものでない限り手を出すべきではないでしょう。

おおよその流通量と中古車相場は以下のとおりで、古いモデルほど地雷率は飛躍的に高まります。

 

モデル 販売期間 流通台数 平均相場
13代目(V37型) 2013年11月~ 442台 218.1万円
12代目(V36型) 2006年~2016年 154台 50.3万円
11代目(V35型) 2001年~2007年 17台 42.0万円
10代目(R34型) 1998年~2001年 120台 264.5万円
9代目(R33型) 1993年~1998年 26台 215.0万円
8代目(R32型) 1989年~1993年 30台 247.1万円

出典:カーセンサー

 

こう見てみるとV型モデルになってから人気が急低下したのが丸分かりですが、古いモデルに飛びつくのは危険です。

10代目以前のモデルは「頭文字D」の影響を受けた走り方をしている中古車も多く、事故車並みの疑いをもって吟味することが避けられません。

 

使用目的にあったグレードを選ぶ

スカイラインは、それこそが必要性があるのか考えるべきFRモデルなのですが、それを知ったうえで買うのなら、使用目的を考えるべきでしょう。

乗ったことがなければ分からないことですが、FRモデルの素直で気持ちの良いハンドリングは試乗車であっても経験すべきものです。

これに感動して普段からFR感触を味わいたいならベースモデルでも満足できます。

一方でハイパワーFRの過激さがお望みなら400Rなどのグレードがオススメで、中古車であっても現行型スカイラインを選ぶべきです。

 

プロの目でチョイスしてくれるズバット車販売がオススメ

ズバット

引用:https://www.zba.jp

スカイラインは、カルロス・ゴーン時代にデビューしたV35型以来すっかり不人気車となってしまいました。

それゆえ、数少ない中古車の中にかなりの割合で不具合車が含まれていて、素人にとって怖い買い物です。

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まとめ

まとめ

日産の経営陣が無能なのか、名車の名を欲しいままにしていたスカイライも今では不人気車種となってしまいました。

しかし実車をみていくと非常に魅力が高く、ある意味コストパフォーマンスの高い1台です。

ただ、解説したとおり不良中古車も多いので、本記事を参考にして地雷を回避しましょう。

 

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