トヨタのkintoぶっちゃけどう?メリットとデメリットをまとめてみた

トヨタのキントの評判

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トヨタが提供している車のサブスクリプションサービスが「KINTO」で、ネットなどを見るかぎり評価は割れているようです。

本記事では納期面でも優遇されトヨタの意図を感じるKINTOのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

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トヨタのサブスクサービスKINTOの仕組みと特徴

kintoの仕組み

KINTOのサービスが始まったのは2019年7月からで、累計申込件数も12万5千件を超えました(2024年7月末時点)。

徐々に認知度の高まっているKINTOですが、その仕組みや特徴について理解するところから始めましょう。

 

KINTOの基本的な仕組み

これまで個人ユーザーは「車を購入する」というのが一般的で、あまりリース車を利用することはマイナーな選択肢でした。

KINTOは「クルマが欲しくなったら簡単にクルマライフをスタートし、違うクルマに乗りたくなったら乗り換え、不要になったら返却する。」という新しいカーライフの提案です。

車両価格だけではなく、税金や保険、それに車検費用なども全て込々のサブスクサービスで、他の購入方法と以下のような違いがあります。

出典:KINTO公式サイト

 

これを見ても分るとおり、駐車場の用意がありさえすれば燃料費以外の全ての維持費がコミコミとなっています。

頭金などまとまったお金がいらない「フリープラン」は、3年・5年・7年という3種類の契約年数を選べ、ライフプランに変化の多い若い世代には使いやすいサービスです。

またKINTOの申込はトヨタディーラー以外にWEBでも可能で、新車購入時に煩わしさを感じる交渉事はありません。

 

大きく2つに分かれる契約パターン

サブスクサービスのKINTOには、先ほども紹介したフリープランとは別に短期利用を前提としたプランが用意されています。

いつでも解約が可能な「解約金フリープラン」は、所定の申込金が必要になり契約期間も3年だけですが、いつでも解約金なしで解約できます。

ちなみにフリープランの場合は中途解約をすると6ヶ月ごとの残利料金と、車種ごとに設定されている追加清算金が必要です。

どちらのプランを選択するかは、以下の目安に沿って考えれば良いでしょう。

  • フリープラン → 契約期間満了まで乗るつもり
  • 解約金フリープラン → 転勤や結婚など変化が予想される場合

尚、解約金フリープランの申込金は月額利用料の5ヶ月分となっています。

 

KINTOのメリットはどんなところ?

kintoのメリット

KINTOの基本が分かったところで、KINTOを利用するメリットについて考えてみましょう。

ちなみにトヨタのKINTOに対する入れ込みようは尋常ではなく、それもメリットに影響しています。

 

全て込々の価格で家計管理がラク

KINTOの利用料には点検費用や車検代などが全て含まれているので、家計管理が非常に楽です。

国産車ではあまり聞かないことですが、輸入車などでは恐ろしい車検代となることがあります。

 

KINTOを利用すれば予想していないような出費は発生せず、予期せぬ貯金の取り崩しなどの心配はありません。

また車を所有していると毎年5月に送り付けられてくる「自動車税」のイライラも感じずに済みます。

精神的に非常に楽なのがKINTOを利用する大きなメリットです。

 

KINTOの方が納車は早い

ここ数年間、新車の納期が異常に伸びていることが常態化していますが、KINTOは購入するより納期が早いことが大きなメリットです。

先ほど「トヨタがKINTOに入れ込んでいる」と言ったとおり、KINTOの納期が短いのはそれが大きく影響しています。

なぜKINTOの納期が短いかというと、販売用のモデルとは別の生産枠で作られているからです。

 

ただ、KINTO用のモデルは販売用とグレードやオプションなどに違いがあることには留意しましょう。

 

ライフスタイルの変化に対応しやすい

これは一概に言えることではありませんが、昭和時代の常識だとライフスタイルは独り身から結婚、そして子を授かるという変化がありました。

車は高い買い物なので、KINTOのようなサブスクサービだとライフスタイルの変化に対応しやすいことがメリットだといえるでしょう。

KINTOのフリープランは、3年・5年・7年という契約期間があり、一定期間を経過すれば解約が可能となっています。

これは常に新車に乗っていたい方にも便利なサービスで、特にトヨタ車だけしか視野にないという方には使い勝手の良いサブスクです。

 

事故を起こしても保険料が上がらない

KINTOには自動車保険料も含まれていて、もし事故を起こしてしまったとしても保険料が上がることはありません。

ただ、免責金額(最低限ユーザーが負担すべき金額)が5万円なので、それは負担する必要があります。

任意保険の補償内容も、対人対物は無制限で自身や同乗者への補償も5,000万円付いています(今では当たり前のないようですが・・・)。

またKINTOの自動車保険には、万が一の時の弁護士費用などの特約も自動付帯です。

 

KINTOならではのデメリット

KINTOのデメリット

車を利用するときに必要なものがオールインワンのようなKINTOですが、利用するユーザーによってはデメリットも存在しています。

ここからはKINTOのデメリットについて、一切の忖度なしに説明していきます。

 

選べる車種が限られる

トヨタ激押しのKINTOは、当たり前のように利用できる車種が限られていて、基本的にトヨタ車かレクサス車、あるいは一部のスバル車だけです。

またトヨタやレクサスの全モデルがKINTOに対応しているわけではなく、選択肢がすくなくなるところがデメリットかもしれません。

現在。KINTOで選択できる車種やグレードの一例は以下のとおりなので、拘りのある方は事前にチェックしましょう。

 

【トヨタ】 月額使用料
ヤリス 16,720円~
アクア 23,870円~
プリウス 18,480円~
ランドクルーザー250 50,710円~
クラウン(クロスオーバー) 56,650円~
ヴォクシー 24,420円~
ハリアー 31,350円~
【レクサス】
LBX 52,800円~
NX 63,800円~
LM 335,500円~
【スバル】
インプレッサ 29,700円~
SUBARU BRZ 39,930円~

 

トヨタ系やスバル車を選ぶのなら問題なさそうですが、それ以外のメーカーをお望みならKINTOは使えないサービスです。

 

育てた保険等級が引き継げない

KINTOの自動車保険は全利用者定額となっているので、自動車保険を育てきた方にとっては最大のデメリットかもしれません。

自動車保険は加入したてのころは割引もなく高いのが普通で、加入年数が伸びるごとに等級が上がって安くなっていきます。

一般的な自動車保険では20階級の等級が設定されていて、基本的には6等級からスタートします。

無事故でいると等級が上がって自動車保険の割引率が多くなるのですが、KINTOの自動車保険にその等級は引き継げません。

 

自動車保険の等級が上がっている中堅からベテランドライバーにとっては、KINTOの自動車保険は損をするというのが大きなデメリットです。

 

中途解約で違約金

KINTOは基本的に中途解約できない前提のサブスクサービスですが、様々な事情で利用を続けられないことがあるでしょう。

そんなとき解約はできるのですが、高額な違約金が発生する可能性があり注意が必要です。


KINTOは車のサブスクサービスと謳っていますが、実際にはカーリースに限りなく近い契約です。

ただ、一般的なカーリースより中途解約のハードルは低いのも事実なので、違約金などの契約内容はよく確認しておきましょう。

 

走行距離に制限がある

KINTOには走行距離に制限があり、契約期間の月平均1,500kmを超えると契約満了時に超過金を取られてしまいます。

これ以外にも制限事項があり、車内での喫煙やペットの同乗、車両の改造などは禁止です。

 

通勤や仕事に利用する人にとって微妙な制限ですし、月1,500km以上走行する人には向かないといえます。

ちなみに走行距離がオーバーした場合、トヨタ車は1kmあたり11円(税込)、レクサス車は1kmあたり22円(税込)の超過金が必要です。

 

KINTOがオススメな人はどんな人?

KINTOが向く人

KINTOの特徴が分かったところで、KINTOがオススメな人について考えてみます。

もちろん細かな差異はあるはずですが、傾向を知っておけばKINTOを検討する罪障になるはずです。

 

手持ち資金がないけど新車に乗りたい人

新車を買うときに頭金を用意できない人、あるいは頭金などアホらしくて使いたくない人にはKINTOはオススメのサービスです。

特に若いうちは貯えも少ないのが普通で、可能な限りまとまった出費は避けたいところでしょう。

KINTOのフリープランであれば、頭金なしでトヨタ・レクサス(あるいはスバル)の新車に乗ることができるので、そのようなニーズにはうってつけのサブスクサービスです。

 

ずっと新車に乗り続けたい人

新車が好きならKINTO

新車というのは不思議な魔力を持っていて、新車が納車されたときの高揚感は中々得られないものです。

KINTOのフリープランであれば3年契約があるので、考えようによっては3年ごとに新車に乗り替えることができます。

あくまでリースだということは一考の余地がありますが、とりあえず新車に乗っていたいという方にはオススメです。

 

あまり車の維持費に頭を使いたくない人

普通に車を購入すると、定期的な点検や自動車保険などに神経を使うことになり、特に点検・車検は頭の痛い問題です。

KINTOはその辺りの費用がすべてコミコミなので、車の維持費に頭を使いたくない人にはありがたいサービスだといえます。

 

このように「これっ!」っていう車がなく、緩く車と付き合いたい方にとってKINTOは便利なサービスです。

 

こんな人は絶対避けるべきKINTO

KINTOはあくまでリース契約なので、それに向かない人は確実に存在していて、特に以下の人はKINTOを避けるべきでしょう。

  • 通勤に使うなど走行距離の多い人
  • リセールバリューを強く意識した人
  • 本当の意味でトータルの出費を抑えたい人
  • 車が生活必需品だという人

KINTOというサブスクサービスは、スタートしてから今まで赤字続きのサービスですが、それでもトヨタが強く推奨する理由は顧客囲い込み効果があるからです。

3年だけ車に乗って以後はいらないような方はKINTOで十分ですが、ずっと車を利用するなら永遠に使用料を払い続けるKINTOはマイナスな選択肢だといえます。

 

さすがに「奴隷契約」とは極端ですが、KINTOを利用するということは永遠にリース料を支払う泥沼の第一歩かもしれません。

 

カーセンサーで中古車という選択肢も考えよう

車をどのような目的で使用するかにもよるのですが、コミコミ契約のKINTOだけではなく中古車の購入も選択肢に加えることがスマートな考え方です。

KINTOであれば新車価格の回収に加え、ありとあらゆる「コミコミ費用」に利益がオンされています。

かといって新車を購入ということに躊躇するなら、程度の良い中古車は有力な代替手段です。

程度が良くコスパの高い中古車を探すのは一苦労ですが、そんな苦労を解消するためにオススメなのがカーセンサーを利用することです。

カーセンサーは、大手中古車販売店を含めて1,000社以上と提携していて、比較対象が多くハズレくじを引かないためにもカーセンサーを利用して中古車の差を比較しましょう。

カーセンサーを利用すれば、きっと運命的な愛車と出会うことできるでしょう。

 

まとめ

まとめ

KINTOは利用するためのハードルが低く、若い方などにはオススメのサービスかもしれません。

一方で乗りたいと思っているモデルによってはリセール的に損をする可能性があり、単一料金の自動車保険も中堅からベテランドライバーにとってはマイナスです。

KINTOはピンポイントの使い方、あるいはユーザーには恩恵が多いので、それに合致するかよく考えることが重要だといえるでしょう。

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