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BMW i3中古はなぜ安い?理由を徹底解説!
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世界的なEVシフトも急に落ち着きを見せている昨今ですが、EV普及に急ブレーキがかかったのにはいくつかの理由があります。
中古車市場を見れば「BMWi3」の中古車が安く売られていて、それもEVシフトの減速と無関係ではありません。
この記事では、BMWi3の中古車がなぜ安いのかをEVの問題点を含めて徹底解説します。

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目次
BMWi3ってどんなモデルなのか

BMWといえば元々はドイツのエンジンメーカーで、そのイメージは「駆け抜ける歓び」というキャッチコピーがよく現しています。
そのBMWが製造・販売していたモデルの一つがBMWi3ですが、その特徴や開発から現在に至るまでの経緯をふり返ってみましょう。
BMW初の量産型EV
BMWi3は、BMWの電動モビリティプロジェクトから生み出されたBMW初の量産型EVで、2014年にワールドデビューしました。
今から思えば日産・リーフくらいしか量産型EVがなかったときに、エンジン屋のBMWが10億ユーロ規模の電気自動車プロジェクトを立ち上げたことが驚きです。
BMWi3は「iプロジェクト」の立ち上げとともに華々しいデビューを飾り、その未来的なデザインが注目を集めました。
BMWがEVに並々ならぬ力を注ぎ、その将来性を信じていたことがデザインからも分かります。
BMWi3の特徴
BMWi3はBMWのiプロジェクトによる巨額投資を示すように、完全に専用設計となっていて、「サステナビリティ(持続可能性)」というコンセプトを持っています。
その拘りは尋常ではなく、工場で使用する電力も水力や太陽光などのクリーンエネルギーを使用し、サステナビリティを体現しました。
また、シート素材にペットボトルなどのリサイクル材を100%使用し、インパネやダッシュボード素材も環境に配慮したものが使用されています。
デザインは観音開きの5ドアハッチバックスタイルで、日本で生産されたカーボン繊維を多用することでEVでありながら1,260kgという軽量化を達成しました。
EVで先行していた日産・リーフと違い、発電用エンジンを持つレンジエクステンダーモデルが追加されたのもBMWi3の特徴です。
今でも「高い!」といわれるEVですが、BMWi3も車格の割に高価格で新車価格は505~610万円もしました。
2022年に生産を終了しているBMWi3
華々しいデビューを飾ったBMWi3ですが、結果的にはBMWのiプロジェクトの失敗を象徴するモデルとなりました。
再生素材など、とことんエコにこだわったことで高価格となってしまい、その結果が思惑通りに売れない結果となったわけです。
また日産・リーフと同じく「世に出るのが早すぎた」モデルともいえ、その後BMWがEVに及び腰となってしまった原因にもなりました。
結局はEVの普及には充電インフラが並行する必要があったという、なんとも重い教訓を知らしめたモデルだったといえるでしょう。
BMWi3は2022年6月30日に生産を終了し、約9年の歴史に幕を降ろしました。
なぜ中古のBMWi3は安いの?その理由

BMWi3の登場から生産終了までの流れを見ただけで、その中古車が安い理由は分かるような気がしたと思います。
とはいえ実際の理由がどこにあるのかを確認しないと、BMWi3に興味があっても手を出せないでしょう。
そこで日本においてBMWi3の中古車が安い理由を具体的に検証してみます。
BMWi3の中古車相場の実際
BMWi3は世界的にも早い段階でデビューしたEVだったので、エコに敏感なセレブを中心に売れたモデルでした。
とはいえ高い価格と充電インフラの脆弱さから、日本ではほとんど見かけることがありません。
中古車市場を覗いてみても100台にも満たない流通台数となっていて、その中古車相場は次のとおりです。
| グレード | 年式 | 走行距離 | 中古車価格 | |
| 最安値 | i3レンジエクステンダー | 2014年式 | 9.8万km | 79万円 |
| 最高値 | i3レンジエクステンダー | 2020年式 | 1.5万km | 318万円 |
BMWi3の平均中古車価格は183.8万円(出典:カーセンサー)で、新車価格を考えればかなり安いことが分かります。
そもそも日本でEVが売れない現実

BMWi3の中古車価格が安い理由は、日本の自動車市場においてEVがほとんど売れていないということも影響しています。
良い意味でとらえるなら「不便なものに高い金を払わない」と考えられますが、世界的に見てもダントツにEVが売れない国です。
| 国・地域 | EV普及率 |
| 日本 | 1.66% |
| アメリカ | 8.0% |
| ヨーロッパ(EU) | 14.7% |
| 中国 | 23.1% |
中国のEV普及率が突出しているのは露骨なエンジン車規制があるためですが、EVよりプラグインハイブリッドモデルの方が伸びている現実もあります。
日本に限らずEVの大きな弱点は、バッテリー劣化と連動しているリセールバリューの低さで、現在のEVでは避けられない宿命なのかもしれません。
高額な維持費が心配されるBMWi3
一般的なEVは、普通の維持費は思いのほか高くなることはないのですが、そこはBMWだけあって部品代が高価です。
ただ、BMWi3をはじめとしたEVで一番お金がかかる修理・整備は、駆動用バッテリーの交換になります。
こんなもの乗れるわけない。
BMW-i3 BU交換台1000万円
EVを購入される皆さんバッテリー交換の費用は確認してからね。大火傷する前に。https://t.co/BEb3N8ctKs— 火球武士菊次 (@8UWgAM0GKa37VyU) February 19, 2024
これはアメリカでの事例で、バッテリー交換で71,208.27ドル(1ドル=157円とすると約1,117万円)という見積書が提示されたというものです。
なお、日本でBMWi3のオーナーさんがBMWディーラーに確認したという情報では、「諸経費入れたら400万ちょっとになります」と言われたといいます。
このような事例はテスラ車などでも報告されているので、EVであるBMWi3の中古車価格が安くなるのも頷けるでしょう。
プレミア感の全く感じられないBMWi3
日本におけるBMWの一般的なイメージは、メルセデス・ベンツと肩を並べるプレミアムメーカーというものです。
ところがBMWi3の内装は、環境に配慮した素材を優先させたためかプラスチッキーでチープな仕上がりとなっています。
先日BMW i3にしばらく乗ってみた
独特の味付けのEV
加速力はテスラに劣らず、オプションでガソリン入れて自家発電もできる(日産ePowerと同じね)
内装が一般的なBMWよりも簡易的なのと変に軽く作ろうとしてるので乗り心地がなんか変
私は家充電できるならリーフより好き
特に加速力#BMWi3 #EV pic.twitter.com/V2TobsPk3A
— 港区crewどら𝕏 (@crewDriverMinat) December 14, 2020
BMWのiプロジェクトは目的が違う!といえばそれまでですが、他のBMWモデルを頭に浮かべて見てみるとがっかりするポイントとなってしまいます。
そもそもBMWのリセールバリューが低い
外車全般にいえることかもしれませんが、BMWのリセールバリューの低さは有名です。
リセールバリューみたいな横文字を考えてたらBMWは買えないっすよ。値落ち凄すぎるもん。
— きりの (@imksoo) March 16, 2021
BMWを全体的に見渡してみても、3年落ちで新車価格の40%ほどになってしまい、それに加えてEVとなるとBMWi3の中古車価格が安いのも納得です。
BMWi3の中古車選びの注意点

BMWi3の中古車価格が安い理由は理解できたと思いますが、これを買う側の視点で考えるとお得に買えることを意味します。
とはいえ日本ではまだ一般的ではないEVのBMWi3を買うのは、それなりの注意が必要です。
そこでBMWi3の中古車選びの注意点について解説します。
走行距離と年式はしっかりチェック
BMWi3の中古車を買ううえで、走行距離と年式はしっかりチェックすることが大切です。
EVの宿命ですが走行距離が多く、年式が古くなるほどバッテリー性能が落ちてしまいます。
BMWi3の中古車を買ってすぐにバッテリー交換という事態になってしまえば、「安物買いの銭失い」そのものです。
BMWi3は一般的なエンジン車にはない注意点があるので、信頼できる販売店探しも重要です。
BMWi3の狙い目は2016年以降のモデル
BMWi3の航続距離は年式によってかなり違い、その点で考えれば2016年以降のモデルがオススメとなります。
これは搭載するバッテリー容量の違いで、初期モデルはバッテリー容量が22kWhしかなく、航続距離は最大でも160km程度でした。
それが2016年以降のモデルではバッテリー容量が33kWhに増加し、航続距離も390kmまで拡大されています。
この差は使い勝手に直結するポイントなので、中古車価格の安さだけで判断するのは禁物です。
BMWi3のメリットとデメリット知っておこう
BMWi3は自宅に充電設備を設置できる方であれば、シティコミューターとして便利に使うことができます。
またレンジエクステンダーモデルであれば、遠出でもしないかぎり電欠の不安も少なくなるでしょう。
BMWi3のバッテリーは8年間または10万kmの保証が付いていますが、それに該当しなければリスクが一気に高まります。
一部で「EVは使い捨て」と言われているとおり、BMWi3のデメリットはしっかり考慮しましょう。
BMWi3の中古を買うときのポイント

BMWi3は中古車の流通台数も少ないので、あまり多くの中古車を比較できないとい難点があります。
つまり一般的な中古車の購入と比べて難易度が高く、ハズレ中古車を買ってしまった場合のリスクも大きくなります。
そこでBMWi3の中古車を買うときのポイントや、リスクを減らすための方法を考えてみましょう。
EV特有の弱点を知りニーズに合うのか考える
BMWi3に限らず、今のところのEVには多くの弱点が存在していて、自分の用途に合うのかしっかり考えましょう。
今の日本では充電スポットが圧倒的に少なく、なんにでも使うファーストカーとして考えるのはリスキーな選択です。
また後部座席の乗降が不便であるとの意見も多く、家族での使用には不向きかもしれません。
このような点をしっかり考えたうえで、BMWi3の中古車探しを始めましょう。
プロの目を通すズバット車販売を利用する

引用:https://www.zba.jp
BMWi3の中古車は流通台数が限られているため、安心できるディーラーの認定中古車を探すのも一苦労です。
とはいえ過去の分からないBMWi3の中古車というのも怖いので、探すのも苦労することになります。
そこでBMWi3の中古車探しにオススメなのは「ズバット車販売」を利用することで、心配要素の多くを解決してくれます。
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なかなか見つかりづらいBMWi3の中古車を探し当て、後悔しないためズバット車販売を利用するのは悪くない選択肢だといえます。
まとめ

BMWi3の中古車が安い理由にはしっかりとした理由があり、それは車の出来とは別の原因によるものでした。
見方によっては非常に魅力的なモデルなので、中古車が安すぎることを逆手にとって、お得にBMWi3の中古車を手に入れるのも悪い選択ではありません。

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