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エルグランドの燃費ってどうなの?リアルな声をまとめてみた
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日本の高級ミニバン市場を切り開いた功労者の日産・エルグランドは、今ではアルファード&ベルファイアの陰に隠れる存在です。
その経緯はともかくとして、エルグランドには「燃費が悪すぎる」という声があり、もしかしたらアルファードなどに後塵を拝している理由かもしれません。
本記事では、エルグランドの燃費を詳しく調べつつも、燃費だけでは推し量れないエルグランドの魅力を深掘りします。
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目次
知っている人は分かっているエルグランドの魅力

出典:日産公式HP
一般的にアンチトヨタの人は、「他社の革新的なモデルをパクって成功している」と言うもので、その論が正しいとすればエルグランドこそ史上最大の犠牲者といえるでしょう。
その訳を軽く知るためにエルグランド登場の影響と挫折、そして未だに唯我独尊を貫いているエルグランドの魅力について考えてみましょう。
日本で最初の高級ミニバン
ミニバンという言葉が生まれる前の日本では、いわゆるワンボックスカーは「仕事用の商用車」というイメージしかありませんでした。
スペース効率を重視したワンボックスカーは、運転席の下にエンジンを搭載したキャブオーバー型が普通で、およそ乗用とは呼べないモデルが普通だったのです。
そこに登場したのがエルグランドなのですが、少なくとも初代モデル(E50型)は商用車の香りが色濃く残っていました。
2002年に登場した2代目エルグランドは、FRベースながら専用のプラットフォームが用意され、完全に「最初から高級ミニバン」として設計されたモデルです。
少なくともこの辺りまでの高級ミニバン市場は、エルグランドの天下といって差支えのない状況でした。
エルグランドの魅力は走り
エルグランドは、スカイラインGT-RやフェアレディZを生み出した日産らしく、ミニバンらしからぬ走行性能が大きな魅力です。
しかし日産らしいドライバー目線の車造りが、残念ながらライバルのアルファードに光速で市場を席巻された原因となってしまいます。
走りの良さと引き換えに、FRレイアウトによる室内空間の制限や、大排気量エンジンによる税金の高さなどが弱点となったわけです。
市場の評価はパッセンジャーの快適さを追及したアルファードに軍配が上がり、エルグランドは低迷の道を歩みはじめます。
ただ、不人気扱いのエルグランドにはコアなファンが付いていて、考えようによっては魅力的に映るようです。
「盗難の心配がない」というのは捻くれた考え方ですが、確かにミニバンらしからぬ走りは大いに魅力的です。
現行型エルグランドのスペックと価格

出典:日産公式HP
現行型エルグランドは2010年にフルモデルチェンジを受けた3代目モデルで、長すぎるモデルライフとなっています。
一部の噂では、2025年から2026年のどこかで4代目モデルが登場すると言われていますが、それはそれとして現行型のスペックや価格を確認しておきましょう。
| グレード | 排気量 | 燃費 | 価格 |
|---|---|---|---|
| VIPパワーシートパッケージ | 3498cc | - | 8,078,400円~8,378,700円 |
| VIP | 3498cc | - | 6,367,900円~6,668,200円 |
| AUTECH [3500] | 3498cc | - | 5,852,000円~6,141,300円 |
| 350Highway STAR Premium Urban CHROME | 3498cc | 8.4~8.7km/L | 5,678,200円~5,978,500円 |
| 350Highway STAR Premium | 3498cc | 8.4~8.7km/L | 5,441,700円~5,742,000円 |
| AUTECH [2500] | 2488cc | - | 5,205,200円~5,504,400円 |
| 350Highway STAR Urban CHROME [7人乗り] | 3498cc | 8.4~8.7km/L | 5,108,400円~5,397,700円 |
| 350Highway STAR Urban CHROME [8人乗り] | 3498cc | 8.4~8.7km/L | 5,108,400円~5,397,700円 |
| 250Highway STAR Premium Urban CHROME | 2488cc | 9.7~10.0km/L | 5,077,600円~5,377,900円 |
| 350Highway STAR [7人乗り] | 3498cc | 8.4~8.7km/L | 4,871,900円~5,161,200円 |
| 350Highway STAR [8人乗り] | 3498cc | 8.4~8.7km/L | 4,871,900円~5,161,200円 |
| 250Highway STAR Premium | 2488cc | 9.7~10.0km/L | 4,841,100円~5,141,400円 |
| 250Highway STAR S Urban CHROME [7人乗り] | 2488cc | 9.7~10.0km/L | 4,395,600円~4,694,800円 |
| 250Highway STAR S Urban CHROME [8人乗り] | 2488cc | 9.7~10.0km/L | 4,395,600円~4,694,800円 |
| 250Highway STAR S [7人乗り] | 2488cc | 9.7~10.0km/L | 4,082,100円~4,381,300円 |
| 250Highway STAR S [8人乗り] | 2488cc | 9.7~10.0km/L | 4,082,100円~4,381,300円 |
かなり多くのグレードが展開されていることが分かりますが、パワートレーンは2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンと、3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンの2種類です。
カタログ燃費(WLTCモード)だけを見てみ、今どきの車としてはヤバい燃費になっています。
これも14年前のモデルなので仕方のないことですが、嫌な予感がプンプンしますよね。
エルグランドのリアル燃費とそれでも好きな人の理由

エルグランドはカタログ燃費を見ただけでも「金食い虫」だと想像できますが、実際は使用状況により大きく変わってきます。
しかし大抵はエルグランド好きが乗っているので、極悪燃費にもユーザーの反応は様々です。
そこでエルグランドの燃費に対するユーザーの口コミを見ながら、その特徴を探ってみましょう。
エルグランドを選ぶのは反骨心?
エルグランドの歴史を見ていくと2代目(E51型)までは、走りを意識したFRベースのモデルでした。
そんなモデルを好きになる人は高確率で走りに魅了されるようで、今どきの軟弱なミニバンには興味がわかないようです。
たまにまたエルグランド(E51)に乗りたくなる…
3.5Lだったから維持費もかかるし燃費も悪かったけど何より優越感と安定した走りがめっちゃよかった。
今時FRなんて乗る人なんていないもんなぁ。後々、あえてまたE51買おうかな。 pic.twitter.com/L06kIgfPCG— KOSHI®︎ (@ibaraki_kou0704) September 17, 2018
完全に経済性を無視したスポーツカー乗りの思考ですが、これはある意味「反骨心」のようなものでしょう。
エルグランド推しを見ていると、それとなく「アンチトヨタ臭」が漂うのが特徴で、もはや理屈ではなく感情の問題だといえます。
走りではダントツの違いがあるエルグランド
エルグランドにはアル・ヴェルにはない強烈な走行性能があり、これこそがエルグランド派の心の支えです。
ミニバンで峠とは危険な感じがしますが、どのような思いを持つユーザーがエルグランドを愛しているか分かるような気がします。
2代目まではFRベースだったので、この点も走りを愛するユーザーの心を揺り動かすようです。
FRベースじゃアルファードに勝てなくなったのでFFベースに変更したのに、このようなユーザーがいると複雑な気持ちになります。
ただFFベースとなった現行型エルグランドも、3.5リッターエンジンは280馬力の最高出力に344Nmの最大トルクを発揮するあたりは凄いというしかありません。
この点だけ(?)は、いまだにアル&ヴェルに打ち勝てる要素です。
燃費を気にするならエルグランドはやめるべし
エルグランドがミニバン王者のアルファードに勝てる要素は、今では強力な動力性能くらいしかないのが事実です。
その点を重視してアルファードを上から目線で見下ろすためには、燃費など気にしていては「エルグランドに乗る資格がない」といえます。
このように自分の車じゃなければ極悪燃費に驚くことは無理のないことです。しかし愛車だったらその燃費も愛でねばなりません。
これくらいの気持ちで乗ってこそ「真のエルグランド乗り」といえるのです。まあ、お財布に響くのは事実でも、お金に代えがたい歓びがある・・・のかもしれません。
これで安心?燃費に関する考察

現行型エルグランドが登場したのは2010年のことで、燃費の進歩から取り残されている存在なのは確かなようです。
ただ、上ばかりと比較しても落ち込むだけなので、実際にどれくらい燃費が悪いのか把握するとともに、下と比べて少しだけ安心してみることにしましょう。
エルグランドは燃費が悪いのか考えてみよう
エルグランドは、そもそもカタログ燃費からして10km/L以下なので、燃費に期待するようなモデルではありません。
しかし実燃費との乖離を調べていくと、燃費達成率(カタログ燃費にたいする実燃費の差)は89.53%(出典:G燃費)となっていて、これはなかなか優秀な数値です。
アルファードのハイブリッドモデルには負けていても、ガソリンモデルには勝っています。
ただ、もとのカタログ燃費が「あれ」ですし、なんといってもハイオク仕様(V6型3.5リッターモデル)というのが痛すぎです。
いくらなんでもリッター6kmは走り方にも問題がありそうですが、ハイオク55L給油は大きな出費です。
エルグランドならではのことですが、たかだか12.1km/Lという燃費でも「凄く良い数値になった」と思えることは、かなりお得なのかもしれません。
きっとプリウスを乗っている人がこんな数値を見かけたら、その場で失神することでしょう。
極悪燃費の世界
エコが強く意識される時代にあって、確かにエルグランドの燃費は多くの一般消費者にとっては悪すぎると映ることでしょう。
しかし世界は広いもので、エルグランドの8.4~10.0km/Lという燃費が神のように思える低燃費車が数多く存在します。
例えばブガッティが世に送り出している超スーパーカー「シロン」は、8リッターのW型16気筒エンジンに、4つのターボを搭載するモンスターです。
1500馬力の最高出力と1600Nmのトルクを絞り出す代償として、燃費は約2.4km/L(カタログ値)という極悪な数値となっています。
価格も4億円に迫るようなスーパーカーなので、買える人にとっては気にならないのでしょうが、このような燃費路比べればエルグランドのそれは大した問題ではありません。
燃費だけを考えるのは不幸の始まり
今どきの車には燃費計が普通についているのですが、これを気にしだすと運転がぎこちなくなるものです。
もちろんエコや環境を大切にする気持ちは大事であっても、場合によっては「エゴドライブとなるので注意しましょう。
最近の車はアクセルの踏みすぎで燃費が悪化していると警告がでます。当該車はエコかもしれませんが、数台後の車は速度変化のタイミングがずれて下り坂で失速させられ上り坂で加速させられるという大迷惑な尻ぬぐいを被ります。トータルな流れとしてのエコドライブをメーカーは考えてほしいものです。
— 白いソニック885 (@shiroi_sonic885) April 27, 2024
環境省が推奨しているエコドライブは、「発進から5秒で時速20kmが目安」なんて広報していますが、こんな運転をしていたら道路の流れが悪くなり、トータルではエコではなくなってしまいます。
JC08とWLTCを達成経験ありますが、JC08では法定速度まで10秒で加速、停止は100m程手前から回生ブレーキのみでクリープまで減速と後続車に大迷惑なエコドライブ必須です。
WLTCもそこそこなエコドライブ必須です。
実用的なのはEPA基準一択です。
1番短いグラフが窓ガラス凍結からの現実的な電費です。 pic.twitter.com/BpS3gvzyWe— 音羽ざくろ (@zakuroforest) January 3, 2023
確かに自分の車の燃費だけは良くなりますが、場合によっては煽り運転を招いてしまう危険なドライブ方法だと理解しましょう。
エルグランドをお得に買う方法

燃費が悪く、ライバルのアルファードより売れていないエルグランドは、新車であれば大幅値引き、中古車であれば格安で手に入れることが可能です。
そこで、エルグランドをお得に買う方法を考え、ポイントになる要素を考えてみることにします。
エルグランドの新車価格
すでに型落ち感漂うエルグランドであっても、その新車価格は408.1~837.8万円といっちょまえの高額車です。
たとえ大幅値引きがあったとしても、14年前にデビューしたエルグランドを新型アルファード並みの価格で買うのは賢明なことではありません。
もし噂どおりエルグランドのフルモデルチェンジがあるとしたら、その瞬間リセールは大暴落するでしょう。
大幅値引きがあったとしても、それ以上リセールバリューが下がってしまえばトータルでは損をすることになります。
モデルの超末期であることを考えれば、エルグランドの新車は見送った方が賢明です。
狙うべきは中古のエルグランド
エルグランドは燃費の悪く、結果として維持費のかかる車ですが、程度の良い中古車のエルグランドを安く買えるならお得な買い物だといえます。
これはライバル車のアルファードが、いつまで経っても中古車価格が下がらないのと対照的です。
現行モデルでも中古車の価格帯は26.8万円~569 万円、平均価格は158.4万円(出典:カーセンサー)なので、確かにコスパが高いと言えるでしょう。
リスク回避をしながらエルグランドを買うならカーセンサー

引用:カーセンサー
いざ中古のエルグランドを探すとして、悩むのが「どうやってコスパの高いエルグランドの中古車を探すか」ということですが、オススメなのはカーセンサーを利用することです。
カーセンサーを利用してエルグランドの中古車を検索すれば、お眼鏡に叶う中古車が見つかり、貴方と中古車販売店を仲介してくれます。
またエルグランドの中古車を買うにあたって下取り車があるなら、これもカーセンサーを利用して売却することで少しでも高く売ることが可能です。
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買うにも売るにも、カーセンサーのようなサービスを上手く利用しましょう。
まとめ

エルグランドの燃費について口コミを交えて解説しましたが、残念ながら燃費の悪さは本物でした。
フルモデルチェンジから14年も経過しているので、燃費だけではなく基本設計の面でもライバルより見劣りするのは仕方のないことでしょう。
しかし不経済ながら、エルグランドには「走り」という特徴があるので、その点に魅力を感じるなら手に入れることは否定できません。
ただ、買うのであれば中古車を選択肢に入れるなど、賢い方法を考えることがオススメです。
カーセンサーの一括査定はネットから90秒あれば簡単にできます。
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